こちらの記事では鎌倉市の発達支援室について紹介していきます。
- 子供の扱い方がわからなくて困っている
- もしかしたら発達の遅れや偏りがあるのかも
- 就学に向けて心配なことがたくさんある
そんな方々にぜひ読んでいただきたい記事です。
発達の相談ができるポイントについて年齢を追う形でご紹介していきます。
乳幼児健診
1歳6ヶ月児健診(1歳9ヶ月の時に受診)
- 言葉が出ているか
- 癇癪や他の子を叩く、人見知りや場所見知り、こだわりの強さなど、育てにくさにつながる行動がないか(発達の偏りや遅れの可能性)
- 大人の言っていることが理解できているか
- 簡単な質問に答えられるか
を確認しています。ここで遅れや偏りがある場合、それが子供本人の特性によるものなのか、親の関わり方や経験不足が影響しているかを確認し、まずは一般的な対処法を伝えて経過を見ていきます。(すぐに発達相談を紹介されることは稀で、基本的には電話や訪問で経過を確認していきます。)
関わり方を変えても子供の様子が変わらなかったり、他の児と1年以上の遅れがあると推測される場合(集団活動でトラブル;叩く、癇癪など起こりやすい)は、発達相談を紹介されます。
発達相談とは、臨床心理士が様々な検査法を用い、お子さんの特性や遅れなどを、細かく確認していきます。検査をすることにより、お子さんの得意・不得意が分かるため、適切な関わり方を知れたり、療育的関わり(より専門的な関わり≠治療)が必要かどうかを専門的な視点で判断してもらえるメリットがあります。
ここで誤解されやすいのは、発達相談では傾向は分かっても、診断にはならないことです。この場では「自閉症スペクトラム」「ADHD」という傾向は分かっても、診断までには至りません。医師ではないからです。
3歳児健診
- 言葉の様子(文章になっているか、滑舌はどうか)
- 社会性はあるか
- 大人と簡単な会話ややりとりができるか
- 動きが多くないか
- 集団で馴染めない様子はないか
3歳児健診の場合は概ねこのような項目を確認しています。
3歳児の場合、プレ幼稚園や保育園など集団に所属していることが多いため、子供の特性が集団でどのような影響があるかどうかがわかりやすく、親に抵抗がなければ健診の場で発達相談を紹介されることもあります。
発達相談とは、臨床心理士が様々な検査法を用い、お子さんの特性や遅れなどを、細かく確認していきます。検査をすることにより、お子さんの得意・不得意が分かるため、適切な関わり方を知れたり、療育的関わり(より専門的な関わり≠治療)が必要かどうかを専門的な視点で判断してもらえるメリットがあります。
ここで誤解されやすいのは、発達相談では傾向は分かっても、診断にはならないことです。この場では「自閉症スペクトラム」「ADHD」という傾向は分かっても、診断までには至りません。医師ではないからです。
発達相談を行ったのちに、個別での相談を続けたり、グループでの指導を提案されます。
発達相談後の方針は、家庭の様子や集団での様子を確認しながら考えていくもので、あくまで親と相談しながら決めていきます。
5歳児すこやか相談
年中のお子さんを対象に、保育園や幼稚園に相談票が配布され希望者のみ提出をします。
提出してしばらくすると、鎌倉市の発達相談室の職員から電話があり、心配な内容を電話で聞き取りされます。
相談内容によって、関わり方のよりよい方法を提案してもらえるのと、希望があれば保育園や幼稚園に専門職が訪問してくれて集団での様子を詳しく確認してくれます。
詳しく確認した後は再度親宛に電話があり結果の報告があります。結果の内容により、発達の評価が必要な場合は発達相談を紹介されますし、必要なければ相談のみで終了となります。
この相談を利用する場合は、あらかじめ園に相談したことを伝えておくと、先生方が普段の様子など詳しく伝えてくれることが多く、訪問する専門職の評価に役立つのと、その後支援に繋がらなくてもスムーズに先生方と連携が取れ、お子さんにとって良い対応が取ってもらえるのでお勧めです。
発達相談室での個別の相談
健診などで指摘を受けない場合も、お子さんの発達について心配になることはあると思います。その場合も発達相談室での相談を受けられます。
- 子供の育て方に悩んでいる
- 小学校に行ってからお友達とうまくやれるのか心配
- 怒りすぎてしまう気がする
- 発達障害ではないと思うけど、相談していいのかな
と思っている方など、気軽に相談してみても良いかもしれません。
ここからは相談の流れについて紹介していきます。
- 電話で相談・発達相談の予約を依頼
- 日程調整後、発達相談室から日程相談の電話がくる
- 【予約から1−2ヶ月後】HPの相談票を持って、発達相談室で面談(保健師・臨床心理士・保育士など)
- 検査が必要であればさらに検査の予約、または他の支援サービスの利用を検討
- 検査日の決定
- 【面談から1−2ヶ月後】検査
- 【検査から1−2週間後】結果の説明、他の支援サービスの利用を検討
大まかにこのような流れになります。
まとめ
発達の相談というと、「発達障害」「療育」などの心配ワードが頭によぎり、二の足を踏んでしまうかもしれません。けれど、思っている以上に気軽に相談できる場で、もしもお子さんに偏りや遅れがあった場合も、お子さんにとっては、生活や集団行動がよりしやすくなるなどメリットはたくさんあります。
基本的には相談後の方針についても、強制されるものではなく、親の意向も重要視されるかと思いますので、まずは気軽に相談して、育児や関わりに生かしていけるといいのかなと思います。