投資を始めるようになって早5年。
外国や国内の個別株も購入したりしましたが、結局インデックスファンドで積み立てるのがコストとリターンに一番合っているのかなと考えている最近のtskm(@moneywiship)です。
投資信託を買い始め、コツコツと積み立てするにしても、1年に1回くらいはポートフォリオの見直しをするのと、運用報告書を一通りは眺めるようにしましょう。
・眺めてもわかんないし!
・めんどくさい。。
ここでは、そんな方向けに、野村外国株式インデックスファンドに的を絞って2021年3月に出された運用報告書のチェックをしていきます。超初心者向けに、最低ここだけは押さえておくべきポイントだけまとめています。
運用実績について
まず、運用報告書を開けると表紙に実績について報告されています。
今回の場合は、第19期末(2021年3月31日)時点で
基準価額 35,975円
純資産総額 281,279円
騰落率 56.6%
分配金(税込)合計 5円
となっています。
これだけですと、推移がどうなっているかがわからないので、運用経過のページも確認します。
この1年の間に、基準価格は22,983円から35,975円まで増加しています。
分配金があるので詳細な計算が必要ですが、1年間で56.6%上昇した(騰落率)ということです。
凄まじい上昇率ですね。
この場合、ベンチマークは、「MSCIコクサイインデックス」ですので、その指標と比べています。
この場合のベンチマークとの差は0.3ポイントで、その差が生じた原因は信託報酬などの保有コストのためであるということが書かれています。
ちなみに「MSCIコクサイインデックス」とは、日本を除く先進国の株価動向を示す代表的なインデックスで、先進国22カ国に上場する、大・中型株を構成銘柄の対象としており、時価総額では市場の85%をカバーしている指標です。
こちらの指標との差も大きくなく、パフォーマンスは良好と言えるでしょう。
2021年3月時点で、約2812億円となっており順調に純資産額を増やしてきています。
一般的に純資産額つまり投資信託の規模が大きいほどリスクが低いと言われており、基準は諸説ありますが大体10−30億円が一般的な基準として論じられています。
また、純資産額が増えているということは、資金の流入の方が多く今後も安定した運用が行われる可能性が高いと言えます。
手数料
忘れがちなこちらの「隠れコスト」についても調べていきます。
目論見書には0.154と記載があります。
管理費用が0.01%ずつアップしているのと、その他費用というところが0.01%増えています。
そして合計0.17%ということです。
購入時の信託報酬のみチェックしてしまいがちですが、実際にかかっているコストは運用報告書で確認していく必要があります。長期保有の場合、運用にかかるコストが実際の収益に及ぼす影響が大きいためです。
この投資信託の場合、それでも0.17%ですので、低い水準にあるかと思います。
ちなみに最近人気のeMAXISシリーズ「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」の〜2021.4度の経費率は0.15%でした。
組入ファンドの概要
あとは、組み入れファンドの内容も少しずつ変わっているはずなので、特に国別の配分についてはチェックし、「外国株式」と一言で言っても、アメリカにどれくらい偏重しているのか、外国株の中でどれくらい分散しているのか確認していきましょう。
おそらく、他にもS&Pなどに投資している方もいらっしゃると思いますので、そのファンドと合わせてどれくらい地域分散させていくのかも考えていきます。
まとめ
野村外国株式インデックスファンドに関して、基準価格上昇に伴い純資産額も上昇しており、ベンチマークとの乖離も大きくありません。
経費率もインデックスファンドとして低いですし、このまま継続して保有していって良いかと思います。
企業型DCについては積み立ての申し込みをしてそのまま放置してしまいがちですが、ぜひこのような形で年に1度ご自分の保有している投資信託を見直してみることをお勧めします。こちらのファンドの場合、月次レポートも度々発行していますので、そちらも確認すると様子が分かりお勧めです。
出典:目論見書・交付運用報告書(野村外国株式インデックスファンド)@野村アセットマネジメント